高知県安芸市・キセキレイの里
運動器の機能向上トレーニング事業を実施されている介護施設の導入事例をあげています。施設にとって筋カトレーニング機器は、 指導員を多く必要とするのも事実です。また参加する高齢者にとっても負荷が少なく安全でなければなりません。
そのような現状の課題をクリアしどのように運営されているのか、油圧式トレーニングマシンを活用し、 限られたスタッフ数で効率よく運用していらっしゃる施設の指導者の方にお伺いしました。
高知県安芸市の「キセキレイの里」は、養護老人ホームから、デイサービスセンター、 認知症デイサービスセンター、グループホーム、ケアウハウスもある、社会福祉法人香南会の総合福祉ゾーンの1つです。 2005年5月、油圧式トレーニングマシンをリハビリ室に導入して頂きました。
キセキレイの里において運動器の機能向上トレーニング事業に参加する高齢者の方は、要介護度は1・2の方が多いものの、 平均年齢は85~86歳で90代の人が4分の1を占めるなど高く、全体の6分の1の人は人工関節など、手術をされている方がいらっしゃいます。
理学療法士・荻野浩明先生
限られた時間とスタッフでいかに運動器の機能向上プログラムを実施するか、この大きな課題を油圧式マシンの 活用によって克服されています。導入後は、既存のサービスに加え、安芸市から地域支援事業を受託して、介護サービスを受けていない 虚弱高齢者を対象にした筋力向上トレーニングプログラムも開始されているそうです。
取材中、真冬にもかかわらず、荻野先生の額からは汗がにじみでていました。油圧式マシンの活用は、より多くの高齢者を対象にできている 要因のひとつですが、荻野さんをはじめとするスタッフの日々の最大限の努力なくしては到底成しえないことを改めて実感しました。
導入した機器類を安心して使ってもらうために、高齢者の主観と客観をうまく使って動機付けを行うことを とても大切にしています。使ったことのない機器類に対して、誰でも抵抗感はありますしそれが依存心の強くなる高齢者の方ならなおさらのことです。 そんな抵抗感や心の不安を軽くしていくことが重要なのです。
そして、ケアマネージャの方と意義や器具の説明や効果について説明をしながら実際に触ってもらいます。 「やってみたい」と思えるようになれば乗ってもらい効果について説明をしていきます。
デジタルモニターで数値を確認していけるので、個々に記録をとっていくことでどんどん意欲や目標がわいてきます。 結果、それが家族の安心にもつながっているようです。
理学療法士の荻野先生のほか、健康運動指導士1名、ボランティア2名、 各所属から1名、計5名で運営しています。この人数で、朝9時から夕方5時半まで施設内のリハ3セット、 1セット15~20名・90分のプログラムを実施しています。1メニューの中では、バイタル問診・ウォーミングアップの後、片側に置かれたマシンでトレーニングを行う人、 反対側のウオーターベッドや消炎鎮痛を行う機器の人に分け、休憩ののち入れ換えているなど工夫をしています。
個人毎に、今日は何を行うかのメニュー表を用意。
参加者全員でウォーミングアップ。
マシンで30分のトレーニング。
機器のある壁面には機器説明や番号をふって分かりやすくしている。
徒手、電気刺激治療器等を用いての個人別コンディショニング。
トレーニング前のウォーミングアップや、円背の方の姿勢改善に使用する水圧マッサージベッド。
社会福祉法人 香南会 総合福祉ゾーン キセキレイの里
〒784-0043
高知県安芸市川北甲3731
TEL:0887-35-2627
FAX:0887-35-2640
HP:http://www.kounankai.jp/kiseki_sato.html
香南会(本部:高知県香南郡赤岡町)は、「高齢者や社会的弱者に暖かい手を差し伸べ生き甲斐のある生活と 心の安らぎと希望を提供する」を基本理念に、総合福祉ゾーンとして「キセキレイの里」ほか「はまゆうの里」、 障害者向けの「オークの里」、グループホーム6カ所を運営。
養護老人ホーム 清香園 (入所定員80名)
デイサービスセンター アザレア (通所定員15名)
認知症デイサービスセンター いおき (通所定員10名)
ケアハウス せいらん (入居定員 50名)
グループホーム あい (入居定員9名)
訪問看護ステーション キセキレイ
地域交流スペース かわきた