虚血性心疾患や脳卒中は、循環器系の疾患で死亡原因の多くを占めています。 高血圧症や肥満症、高コレステロール血症などの疾患と密接な関わりがあり、 それらに起因して起こることが少なくありません。また、他には遺伝的な要因もあります。
虚血性心疾患は、大きく狭心症と心筋梗塞に分けられます。 狭心症は、心臓の血管の内側にコレステロールが付着し、血管が狭窄することで血流が著しく悪くなる状態です。 心筋梗塞・脳卒中は、血管内にできた血栓またはコレステロールなどの付着物が脳または心臓の血管に詰まることにより、 その先への血流が止まり細胞が壊死することで起こります。
循環器系疾患のリスクを低くするためには、遺伝・年齢・性別・飲酒・喫煙・肥満などの危険因子を 一つでも多く取り除くことが必要です。中でも、適度な運動をすることによって改善される要素は大きいとされています。
普段ほとんど運動をしない人がいきなり過度なトレーニングをすることは、 怪我をしたり体調を崩したりというリスクが伴います。有酸素系全身運動の場合、 まずは下半身のみの自転車エルゴメーターから始め、徐々に全身運動のトレッドミルなどに移行していきます。
トレッドミルも、比較的長時間の運動ですので、関節に負担のかからないクッション性と 硬さを適度に持ち合わせたマシンを選びましょう。また、代謝促進のための適度な筋力トレーニングも併せて行います。
運動強度の基準としては、会話ができる程度(ややきつい)強度で少し汗ばむ程度の運動を、 週3~5回、1日30分程度を2回行います。ただし、必ず運動を始める前に診察・運動負荷試験を受け、 危険因子が多く医師の指導がある場合はそれに従ってください。筋力トレーニングは、大きな筋を中心に全身まんべんなく行います。
運動中は水分補給をこまめに行い、脱水などの症状に気をつけましょう。
運動中の体調の変化には気をつけ、具合が悪くなった場合は、直ちに運動を中止し、医師の診断を受けてください。