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医療法人北祐会 北海道脳神経内科病院(北海道札幌市)

神経難病医療の更なる発展を願って

理事長の 濱田 晋輔 先生

1982年、日本初の神経難病に特化した病院として設立された北祐会神経内科病院。40周年の節目に同敷地内に病院を新築し、2022年4月から「医療法人北祐会 北海道脳神経内科病院」として新たにグランドオープンを迎えられました。
この度のインタビューでは、北海道脳神経内科病院理事長の濱田晋輔先生と、同院リハビリテーション部部長/理学療法士の中城雄一先生にお話を伺いました。


濱田先生:当院は神経難病を中心に神経筋疾患を診療している病院です。神経内科、脳神経内科が受け持つ範囲というのは、脳、脊髄、末梢神経、筋肉と非常に広く、これらに対して問題がある場合は私達が診るということになりますが、現在も治療法が確立していない疾患が多く含まれます。
この病院は、先代である父(故 濱田毅先生)により設立されました。当時の日本では神経内科が非常に少なく、世間にもほとんど知られていないどころか、北海道の大学病院にさえ独立した神経内科がないというような状況でした。その中、当時北海道大学の脳神経外科に所属していた父と、後に北海道大学脳神経内科初代教授となった田代邦雄先生が、「神経難病を診よう」と協力して神経内科診療班を立ち上げました。1974年のことです。しかしこの頃はまだ専用の病室などは無く、ベッドも大学病院から間借りするような状況で、病床数が少ない為に治療が必要な患者さんを入院させられないこともあったそうです。そのような経験を経て、「自分たちのベッドを持つ」ことの重要性を痛感した父と田代先生は、専用の病床を備えた病院の設立を決意しました。そして1982年に、周囲の方々からの厚いご支援のおかげもあり、日本初の神経難病に特化した病院である北祐会神経内科病院が開設されました。
専門病院の設立が、北海道ひいては全国の神経難病患者の方々とそのご家族にとって、どれほどの支えになったことか想像に難くありません。創設の志は現理事長の濱田先生にも脈々と受け継がれ、スタッフの皆様と共に神経難病及び神経疾患の原因解明に日夜ご尽力されていらっしゃいます。

プロフェッショナルとしてのリハビリテーション医療

理学療法士の 中城 雄一 先生

北海道脳神経内科病院のリハビリテーション部には現在、理学療法士をはじめ、言語聴覚士や作業療法士など多くのスタッフの方々が在籍されています。
専門医療機関の為、リハビリにいらっしゃる方々のほとんどが神経難病の患者さんとのことです。




中城先生:リハビリテーション部は、1999年に理学療法士2名とリハ助手2名の計4名でスタートしました。個別リハと集団リハを合わせて、できるだけ多くの入院患者さんにリハビリを提供するため、翌年には理学療法士1名、言語聴覚士1名が入職し、2008年には、作業療法士の方も入職しました。2016年には札幌駅前にPT、OT、ST、訪問リハが受けられるクリニックを開設し、現在は理学療法士30名、作業療法士20名、言語聴覚士18名と人員も増え、祝日リハやHALパス入院など、入院患者さんへ提供できることを更に広げていっています。

外来リハビリ室

中城先生:神経難病リハビリテーションについては、毎回の効果はもちろんですが、20年、30年と難病と共に生きる患者さんが長く継続してできるものでなくてはならないと考えています。リハビリを長く続けるというのは患者さんにとってどうしても辛いものですから、患者さんのモチベーション維持は非常に重要です。


中城先生:これは私の考えですが、リハビリは患者さんの「こんな生活をしたい」という気持ちが一番大切だと思っています。患者さんには、リハビリそのものを目的とするのではなく、生活の目標を達成するためにリハビリに取り組もうという気持ちになっていただけるような説明をするように心がけています。患者さんにとってのリハビリが、精神的にも肉体的にも負担になりすぎない、日常生活の一部のような、続けたいと思える存在になってくれたら幸いです。
また、リハビリには日常生活の中で蓄積した身体的・精神的疲労を癒すという役割も求められていると感じています。患者さんやご家族に寄り添い、当院にいらしたら心も体も楽になって、新しいことに取り組むことで元気になれる、そんな場所と人材を患者さんに提供することが目標です。

開放的なリハビリテーション室

北海道脳神経内科病院が提供しているリハビリテーションは、一般的な理学療法や作業療法、言語療法に加えて、ロボットリハ、コミュニケーション支援、嚥下リハ、呼吸リハ、高次脳機能リハ、リハ栄養など多岐にわたります。リハビリ室には弊社を通じて多数の機器をご導入いただいており、機器の使用感や活用方法などについてもお話を伺いました。
中城先生:免荷装置をよく使用していますね。例えばパーキンソン病や脊髄小脳変性症の患者さんは転倒が多く、倒れることに対する恐怖心が強いので、免荷装置を用いることで転倒リスクがない状態で歩行練習ができ、トレッドミルと併せることで駆け足の練習など応用が可能になり、患者さんの達成感も高く、満足していただけていると思います。
また、BASYS重心動揺計と筋電計を導入し、動画撮影と組み合わせることで、パーキンソン病や脊髄小脳変性症患者さんの姿勢調整機能の解明とパフォーマンス向上のための研究を行っています。BASYSは結果をレポートとして印刷することもできるため、評価だけでなく検査や治療など幅広い用途に役立っています。その他にも、日本メディックスさんを通じて導入した機器は色々ありますが、全てフル活用していますよ。担当営業さんが色々と器械や治療器を紹介してくれたり、デモをさせてくれたりするので助かっています。
弊社よりご導入いただいた機器をご活用いただいているとのこと、大変光栄に存じます。今後もご満足いただけるサービスをご提供できるよう、尽力して参ります。

◀ここがPOINT!

日本メディックス:「歩行訓練用体重免荷装置(DY-4300)」は、従来の大型な免荷歩行器のイメージを覆す、小回りの効く操作性を備えた日本メディックス製体重免荷装置です。今までの体重免荷装置はトレッドミル上で歩行訓練を行うイメージがありましたが、本製品はトレッドミル無しで実際に床を歩くようにご使用いただけます。実際に移動(歩行)した距離を患者さん自身で体感できる為、患者さんのモチベーション向上が期待できます。
※対応機種のトレッドミルとの併用も可能です。

すべては患者さんのために

最後に、北海道脳神経内科病院とスタッフの皆様に対する思いについて、濱田先生にお話しいただきました。
濱田先生:やはり「すべては患者さんのために」という理念と、「北海道の神経難病医療への貢献」というミッションの達成に向けて、スタッフ同士が連携していくことが大切だと思っています。立場が異なるスタッフ同士、それぞれプロフェッショナルとして意見が合わないということもあるかもしれませんが、そういう時は衝突するのではなく、共通の目標を達成する為にはどうやって皆で問題を解決していくのかということが重要です。各々考え方や得意なことは違うけれど、見据えている目標や志は同じだから結束できる、という思いは一貫して変わりません。また、院内のチーム医療に加えて、院外も含めた「大きなチーム医療」のようなものが、やはり必要だと感じています。ご家族や介護スタッフや地域の方々と我々医療スタッフが協力して患者さんに寄り添い、支えていくことが、患者さんにとってのベストな診療の実現につながると思っています。

スタッフの皆様

濱田先生:チーム医療には、なにより優しさが大切です。スタッフには日頃から、優しさや挨拶の大切さについて伝えています。これらは社会生活の基本ですし、チームとして様々な人と連携していくうえでとても重要なものです。能力や技術はもちろん大切ですが、それらは後から習得することもできます。しかし優しさや人間性というのは、一朝一夕では身につかない、本当に得難いものです。この病院を支えているのは「建物」ではなく「人」なんです。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療福祉相談員、薬剤師、検査技師、栄養士、事務職員、多くのスタッフです。今まで困難に直面したことも幾度となくありましたが、その度に人の絆に助けられ、乗り越えてきました。北海道脳神経内科病院は「義理と人情」で支えられている病院なのだと、私は思っています。
北海道脳神経内科病院は人に支えられてきたと語る濱田先生。取材に伺った際の、濱田先生とスタッフの皆様の和気あいあいとした温かい雰囲気が、まさにその言葉を証明しているように感じられました。
40周年の節目を迎えられてなお、開院以来変わらぬ「すべては患者さんのために」という志に深く感銘を受けるとともに、多くの患者さんとそのご家族から寄せられる厚い信頼の理由をうかがい知ることができる取材となりました。


医療法人北祐会 北海道脳神経内科病院

〒063-0802 北海道札幌市西区二十四軒2条2丁目4-30
TEL:011-631-1161
https://www.hokuyukai-neurological-hosp.jp/

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