理学療法と関連商品について

理学療法と関連商品についてご説明いたします。

運動療法について

運動器(骨関節、筋肉)疾患や神経疾患から生じる身体機能障害や運動・動作障害を、医学、運動治療学等の基礎理論を基に、生体を動かすこと(運動)によって、改善・維持する療法です。運動・動作を行うために必要な呼吸循環器系の障害や、慢性内部疾患(糖尿病や高血圧等)、子供の発達障害等においても運動療法が用いられています。

運動療法では、機能形態障害に係るアプローチとして、関節可動域(ROM)改善、筋力増強、筋緊張調整、筋・全身持久力増強、関節運動学的アプローチ、神経生理学的アプローチ、協調性改善、バランス訓練などの方法があります。また、機能形態障害からくる能力障害に対応した、日常生活動作改善や、杖・車椅子・装具・補装具等の使用を組み合わせて行う、床上・歩行・移乗動作等の習得に係る運動療法があります。

関連商品

物理療法について

温熱、水、光線、電気等の物理的エネルギーを用いて、疼痛の緩解、関節可動域改善、循環促進・改善、筋収縮性維持、痙性の抑制、運動協調性の維持・回復、動作の再建などを図る治療法です。

運動療法とともに理学療法の重要な役割を担っています。物理療法には、使用される物理的手段によって、種々の療法や商品があります。

療法別関連商品

    
療法名 関連商品



東洋医学の鍼治療の応用で、針を使わずツボ刺激ができ、鍼治療と同様の効果を発揮する治療法です。

SSP療法

周波数1~999Hzの電流を生体に流し、その刺激により疼痛緩和などを目的とした治療器です。

低周波治療

周波数1,000Hz以上の2つの異なる中周波電流を、生体内で交差させ、その周波数の差による干渉低周波刺激によって、疼痛緩和などを行う治療器です。

干渉電流型低周波治療

皮膚抵抗の少ない中周波電流(1,000Hz以上)は、皮膚の侵害受容器への刺激を抑える特性があるといわれ、深部組織への刺激に適しています。

中周波治療・筋刺激





赤外線、可視光線、紫外線、低出力レーザー等の生体に対する作用により治療します。





人の耳に聞こえない周波数帯(20kHz以上)、超音波を用い、この機械的振動による温熱作用や機械的作用を利用した治療法です。

超音波療法




熱、電磁波などのエネルギーを生体に加えることで、生理的反応を励起し、循環の改善や疼痛の軽減、リラクゼーションなどを行う治療法です。

温熱療法





物理的手段で身体温度を低下させ、疼痛緩和や痙性抑制を目的として用いられます。




水の特性(浮力、粘性抵抗、静水圧、水流、温熱・寒冷作用等)を利用する療法です。物理療法だけでなく、水中運動療法としても用いられています。








四肢や脊椎に牽引力を作用させる治療法です。理学療法分野では、頸椎及び腰椎(骨盤)の介達牽引が多く用いられています。

牽引療法

徒手による方法や、ローラー式・水圧式・空圧式等の機械的方法により、力学的な作用を生体に与え、皮膚、皮下組織、筋組織、神経系、循環器系、免疫系に対する効果を目的として用いられています。

マッサージ療法

評価・測定について

検査・測定・評価は、治療指針・計画や目標設定、また治療効果の確認に重要な事項ですが、リハビリテーションにおいては、機能形態障害に対する診断・評価だけではなく、能力障害や社会的不利といった側面までを含んだ障害を、総合的に診断することに特徴があります。

そのため、リハビリテーションにおいて用いられる検査・評価は、肢長や周径等の各種計測、筋力測定(徒手筋力テスト、各種筋力計)、関節可動域測定、バランス能力等の各種運動機能測定、日常生活動作テスト、X線検査、画像検査(CT、MRI、生体磁気計測、超音波診断)、筋電図等による電気生理学的診断、日常生活関連動作(APDL、応用動作)、心理評価(知能・人格)や 高次脳機能障害評価(失語・失行・失認等)等々、多岐にわたっています。

測定項目 関連商品
筋力測定
関節可動域測定

引用文献・参考文献

  • 「PT・OTのための整形外科学 運動器疾患とリハビリテーション」
    編者:加倉井周一 / 渡辺英夫 / 医歯薬出版
  • 「整形外科 56巻・8号(7月増刊号、第662冊)」 南江堂
  • 「EBM物理療法 根拠・意思決定・臨床適用」 編著:Michelle H. Cameron
    監訳:眞野行生 / 渡部一郎 / 医歯薬出版
  • 「物理療法マニュアル」著:嶋田智明 他 / 医歯薬出版
  • 「理学療法テキストⅢ 運動療法Ⅰ」 編集代表:千住秀明 / 楢橋政和 / 神陵文庫

リハビリテーション医療について

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